今後30年間で確率70%という数字について

ごきげんよう
少々の雨なら傘はささないタイプのシロクマです。
いきなり土砂降りになると いつもあわてます…

今日はいよいよ防災の話をしたいと考えています。地震や大型台風のニュースを聞くたびに、わが家も準備せねばとは思うもののついつい翌日からはいつもの毎日を過ごしてしまいます。
シロクマ防災訓練では、そんな私たちでも防災を身近にできるように少しずつでも心持ちをかえられたらと思いスタートを切りました。私も道半ばですが、自分自身と隣にいる誰かのために一緒に学んで入れればと思います。

まず、一つの例え話をしましょう。

私たちの目の前には傾斜キツいガケがそり立っています。悪いことに崖の中腹には大きな岩が引っかかっており、それは今にも落ちてきそうです。


いわく、その岩はこれから四半日中にはほぼ間違いなくで落ちてくるということ、
私たちは岩の大きさも分かっています。
落ちてくる場所も分かっています。

そしていつか必ず落ちてきます。
ただ一つそれがいつなのかがわからないまま直下の脇道をすり抜けていかなければなりません


いかがでしょうか。
いささか恐怖はあるもののできなくはない気がしませんか?
今日はぜひ、この情景を浮かべながら読み進めていただければと思います。

70%という数字について

まずはみなさんといっしょに、この70%という確率について考えていきたいとおもいます。

ためしに身近なところからながめてみましょう。
まずは人体の70%は水分ということはご存じの方も多いのではないでしょうか。
カカオ70%のチョコはビターを超えて苦味を楽しむような商品がおおくなります。
アルコール度数70%では蒸留酒のなかでも除菌に使える程の度数となります。

いかがでしょう70%という数字、少ないとは思わないまでも多いと感じましたでしょうか
それとも度を越えて多いと感じたでしょうか。

一瞬の世界の確立を見てみましょう。


サイコロ2個ふってゾロ目が出ない確率が83%、
誰かと二人でジャンケンをして勝てない確率は66%ほどです。

サイコロでは勝てないけどジャンケンで勝てなくもないといった位がおよそ70パーセントです。
ジャンケンが苦手な方はこの70%の壁の高さをよくお判りいただけているのではないでしょうか

次は時間軸を一瞬から一日に引き伸ばしてみましょう。

ある朝、家を出る時に夕方からの降水確率が70%と天気予報が出ているとしましょう。
もちろん、傘を持って行く人の方が多いのではないでしょうか。


まぁ僕は帰りならまぁ濡れてもいいかと思おう派なのですが ( ̄(工) ̄)
実はこの辺の時間軸が「確立70%」を一番身近に感じられるのではないでしょうか。

試しにもっと時間軸をのばしまていきましょう。

四国、関西圏の晴天日数が240日強です。なるほど1年のうちおよそ7割は晴天ということです。
言われてみたら梅雨時でないなら2週間は雨が降っていない、なんて事もチラホラあるような気がします。

ちなみに、10年間の景気循環でみると好景気でない期間は7.5年つまり75%だそうです。
就職氷河期を抜けてきた我々の中には思うところも多い方が少なからずいらっしゃるのではないでしょうか。

ここからは本題の地震の話をしましょう。

時間軸を地球規模の単位までさらに伸ばしてみます。
内閣府の調査では震度6以上の巨大地震が起こる確率は今後30年の間ですくなくとも70%と言われております。現在はさらにそこから既に10年ほどが経過しております。
とりわけ南海トラフ地震はおよそ100年の周期で発生されており前回の「昭和南海地震」から今年で75年目です。

南海トラフ地震の被害規模は死者22万人、東日本大震災の10倍と試算されています。
私たちはこの大災害が「まだ起こっていない30%の世界」を10年過ごしてきました。
これはジャンケンは1発で勝てるし、傘を持たず外出したけど雨がまだ降っていない世界です。

ゴールデンウィークの最中に3〜4日ほどつづくことになった悪天候の中日とも言えるでしょう。

最初に思い浮かべた情景を思い出してください


南海トラフ地震の規模の大きさはわかっています。
どこで起こるかも分かっています。
そしていつか必ず起きます。
ただ一つ、それがいつなのかがわからないまま、私たちは震災被害を回避しなければなりません。

明日のあさ天気予報を聞いたあと傘を持って出かけるように、
私たちの準備はできているでしょうか。
寝室の枕元には履物、笛、ライトは置いてますでしょうか。
大きな家具の固定は完璧でしょうか。

最悪の70%の始まりはこの1分後かも知れません。
私たちは自分や隣にいる誰かの為に準備できているでしょうか。

先日の東京での震度5の地震や和歌山県沖での地震がなんだか薄気味が悪いです。
いま一度、緒を締めるには良い機会ではないでしょうか。
ちゃんと準備しておいて、震災が起きた翌日からでもついつい
いつもの毎日が過ごせるようにしたいですよね。

最後に

シロクマ防災訓練はライフワークとして進めて行こうと思っています。
できるだけライトな切り口でかつ災害を身近になるよう、みなさんと一緒に学んでいければと思います。

次回は南海トラフ地震について掘り下げてみようと思っています。みんなニュースなどでなんとなく聞いてい入るが意外とどんな地震なのかよく知らないのではないでしょうか。
ぜひ、これを機に興味を持っていただければと思います。
震災や、防災について「こんなこと知りたい」などあればコメント欄にメッセージいただければシロクマも励みになります。

ではまた、シロクマより

コメント

  1. 我が名はバイク乗り より:

    静岡在住時代の東海地震対策

    全ての家具に転倒防止措置。
    金属製L字金具で最低2カ所を柱や梁に打ち付け、もしくは、
    金属製フック付のタイダウンベルトで柱や梁に固定。
    突っ張り棒や簡易ベルト(LED-TVの転倒防止位の幅のベルト)
    程度では、転倒防止効果は期待薄です。

    物置に、満水にした20Lポリタンク4~5個を常備。(当時家族4人)
    水は、夏場は1ヶ月毎、冬場は2ヶ月毎に交換。
    (溜めておいた水は、当時あったバカでかい観賞魚用水槽の水に再利用。
    カルキが抜けててちょうど良い)

    各人1つずつリュックサックを用意し、3日分の着替えと非常食、
    常備薬、タオルケット類、三角巾、包帯、小型懐中電灯などを入れておき、
    寝室に準備。

    あと、町内会が全家庭に「安否確認カード」(A3大の大きさで「無事です」
    とか「避難してます」等のメッセージを玄関先に掲示するヤツ)を配ってました。

    • shiro.kuma.1534 より:

      〉我が名はバイク乗りさん
      コメントありがとうございます

      やはりL字金具が最強ですか
      震度7では家がゆがみますもんねぇ

      水と食料どうする問題は本当にむずかしいですよね

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