2022.02.18
ごきげんよう 最近はまた世界情勢と株価が気になりうつつを抜かしているうちに
もう2月も折り返しましたシロクマです。
ロシアとウクライナはどうなるのでしょうねぇ…
最近の株価と為替のナイアガラっぷりに押し流されそうでドキドキしてしまいます。
まったくの余談ですが 新設した証券口座にまとまったお金を入金する為に、ゆうちょ銀行を利用して入金手数料無料ルートを開拓つもりが結局、もともとの手数料価格の倍近い支払が必要と分かって、その使い勝手の悪さに震えております。うまくいかんもんですね…いっそ最初から手数料を払ってしまうのも手かと…
今日から3.11頃にむけて防災バックについての記事をシリーズで寄稿していこうかと考えております。とりわけ津波被害警戒区域にお住いの方で、「これから防災バックを用意しよう」という方や、「用意はしたもののセット品を購入しただけで内容に自信がない」という方には損はさせない内容にしたいなと考えてます。ぜひお付き合いただければと思います。
その防災バックは本当に津波被害を想定していますか?
シロクマ家の防災としては既に大地震や原発事故に備えて防災バックを準備しています。ただ作っている最中に、この防災バックでは津波に対しては不十分だなという弱点も浮き彫りになっていました。
今回のシリーズでは、つい先日に津波警戒区域に住んでいる親族に宛てて
「深刻な規模の津波に備えた防災バックってどう作っていけばよいのだろうか?」
といったテーマに沿った防災バックを新たにパッケージしてみましたので、一つのアイディアとして考え方を皆さんと共有できればと思います。
南海トラフ沖で大津波が発生したら何が起きるのか
シリーズ1回目の本項では、私たちが何に対してどのように備えないといけないのかを知るためにも、まず南海トラフ沖で地震が起きた直後に対象地域の沿岸部で起きる状況を確認しておきましょう。
下の画像は和歌山県沖を震源として静岡県沖から宮崎県沖までのプレートがすべて動いたとした時の予想震度になります。
西日本はおろか東日本の一部地域までが立っていられないほどの揺れ方をする可能性があり、四国にいたっては全域が震度7となるらしいです。これは日本全域が被災地となりえるということになります。
最悪のケースの場合に地震発生直後から津波が引くまでの間に起こることをまとめました。
- 地震警報よりも先に、立っていられないほどの強く揺れ始める
- 震源が南海トラフに沿って移動していくことで、強い揺れが5分以上続く
- 地震発生から最短2分で津波が沿岸部に到達しはじめる
- 津波は到達後はミニバイクほどの速度で陸地を駆け上がってくる
- 津波の高さは最大で10mに達することもありうると試算されている
- 津波浸水の際は水位がひざの高さよりも深くなると歩けなくなる
- 波が引いた後でも水はけが悪い地域では孤島になり、救助が遅延する
僕たちは油断してはいないでしょうか
さて、いかがでしょうか、
何も備えずに助かるためには、地震を感じた瞬間に(立てないし走れないけど)一目散に外に駆け出します。揺れも収まらないうちに襲ってくる土石流を尻目に100mを10秒の速さで(ほぼウサインボルトぐらいで)海抜10mの高さまでまでBダッシュで駆け上がりましょう。
まぁ…無理だよねぇ…
そして、ボルトって原付ぐらい速いんだ…まじすげぇ…
誤解しないでいただきたいのは津波の恐れがある時、「急いで、高いところに、垂直避難」は間違いなく絶対に正しい行動だと僕も思います。
がしかし、とても防災バッグを持って逃げる余裕なんてないのでは?とも僕は思うんです。ともすれば、5~10程度の荷物を背負って走るのは、逆に危ないのではないかとさえ感じます。
また、走られればまだいい方で、東日本大震災の際は割れたガラス片や鋭利なガレキによってケガを負ってしまい動けずに津波に飲まれてしまうという事例も起こったそうです。この2分後に襲ってくる津波に対して、単純に走って逃げようという考え方は本当に正解なのでしょうか?
近年、津波対策として避難棟を備えている地域もあります。がしかし、揺れが収まってから避難棟へ向かったので本当に間に合うのでしょうか。東日本大震災の時の津波到達時間は20分ほどありました。
しかし、南海トラフ沖大地震では瀬戸内海側ですら到達時間は15分ほどと予測されています。私たちは避難棟が近所にあることで、返って油断してしまってはいませんでしょうか。
対象地域にお住まいの方はぜひとも上記のようなことが起こった時に避難棟にたどり着けるのか、3.11を機に避難訓練してみても良いのかなと思います。
まとめにかえて
次回、シリーズ第2回では「地震に備えた防災」と「津波に備えた防災」では前提が変わってくるといったことをお伝えできればなと思います。
今回の防災バックシリーズを通して南海トラフ沖大震災のヤバすぎるポテンシャルが少しでも伝わってい行けばいいなと思います。もしこの記事がいいな役に立つなと感じられたら周りの親しい方やご友人とも共有してもらって、大地震や大津波が起きても助かる人が少しでも増えればなと思います。みんなで備えましょう。
それでは シロクマ
コメント