津波に備えた防災を考える 【防災バッグ 02】

2022.02.23
ごきげんよう 最近は本業の方でも参加しているプロジェクトが佳境になってまして、自宅でも考え事をしている時間が増えてしまい風呂場で風邪ひきかけました シロクマです。

本日は津波に備えた防災を考えるシリーズの第2回でございます。第1回「走って逃げるで本当にいいですか?」をまだ未読の方はこちらから

今日は「大地震」と「大津波」との防災バッグの備え方の違いについて考えていこうと思います。
「バッグのレシピはまだなんかい!」と言ったお声が聞こえてきそうではございますが…
このペースであれば第3回か4回あたりで僕が作った津波用防災バッグの1例をご紹介できればと思っています。しばしお付き合いいただきたく…

防災バッグを考えてみる

まず、大前提として僕の「結局のとこ防災バッグってなんなん?」についてお話しながら「大地震」に対する備えについて語れたらなと思っています。
では唐突ではありますが、ご覧になっている皆さんは「防災バッグ」とまず聞いてどのようなものを思い浮かべるでしょうか

 これまであんまり大災害に備えてられないよ、という方であれば「これさえあればバッチリ!!防災士が進める無敵の30点セット」といった赤いバッグを思い浮かべるのではないでしょうか?
 もしくは、「無敵30点セット」を買いはしたものの、やはり実際自分で使うならアレやコレやが足らないなと考えてセルフカスタマイズをされている方もいらっしゃいますでしょうか

おそらく、多少の違いはあれど「これこそが絶対安心な防災バッグだ」と心底思える防災バッグをイメージできる方は少ないのでは?と推察しております。
(中には「いやいや、こちとら防災歴20年!お手並み拝見!!」といった強者も混ざっていますでしょうか?そいった方はこっそりやんわりご指摘いただければ励みになります…おてやわらかに)
そんな自信のない皆様に1つの道標を示せればいいなと考えながら執筆しております。

4種類の防災バッグとその役割

僕は自宅の災害への備えを進めていく中で、防災バッグはタイミングや状況に応じて、下記の4種類に分けて準備するのが良いのでは?と考えてるようになりました。

※1 YouTube【チャンネル備えるTV】の高荷先生の提唱される分類分けから、考え方を参照させていただいております。引用元については下記参照欄にまとめてリンクしております。

  1. 枕元ポーチ:深夜の災害でも玄関や「緊急持ち出し袋」まで安全にたどり着くための装備
  2. 非常持出し袋:被災直後から1~2日間、死なないための装備
  3. 避難所生活バッグ:被災から3日目以降の生活で起こるトラブルから生き延びるための装備
  4. 外出時被災バッグ:出先で被災してしまい上記1~3の入手が困難でも初日を乗り切る装備

 4はともかくとして、1~3を一緒くたにして「防災バッグ」と思っている方がほとんどではないでしょうか?まぁ僕がそうだったんですけれどね。
 なかでも「無敵30点セット」を購入して安心してしまっている方は、深夜の震度7地震で枕元のスマホがどこぞに吹っ飛んでいった瞬間に積んでしまうことになります。悪いことは言いませんから以前、僕が緊急UPした「ワンコインで簡単、枕元ポーチのレシピ」をまずはご覧ください。

「緊急持ち出し袋」と「避難所用バッグ」

 「無敵30点セット」に類する商品群はよく考えられたものも多く、最初のとりかかりにするにはにとても良いと思います。ただこれを買っただけでは「メガネ」や「入れ歯」などに代表されるもはや自分の一部となっているアイテムや日々常飲している薬などは入っていません。ご自身のプロフィールに合わせてたトッピングが必要になってきます。ただそのトッピングが多岐に及んでしまい、着替えにオムツに食料に水…etc…more more…気が付くと
「1週間くらいキャンプもできるぜ!!総重量45㎏ 俺の最強75点セットDX超合金」
的なストロングマッチョなスタイルで味付けしている方も少なくないのではないでしょうか?
まぁ1年ほど前の僕なんですけどね。


 僕としましては、状況不明なまま大荷物を抱えてしまうのは(間違いとも言えないものの)筋がよくないなと…初日の生存率はかえって悪化するのではないかと今は考えています。
 この不安を核にどんどん荷物が増えてしまう「防災雪だるま」とでも言えそうな現象は、自分で調べながらバッグを作った人はあるあるだと思うんです。本当にあれもこれも必要だと思ってしまうんです…


 ただ前述のとおり、そのせいで逃げ足が遅くなってしまっては何やってるんだか分らんです。
ここは「緊急避難だ」とえいやと割り切り、「必要」ではなく「死なない」に的を絞って「緊急持ち出し袋」としてまとめてみてはいかがでしょうか。目安はお近くの指定避難場所まで走っていけるくらい(10~15kgぐらいが目安でしょうか?)がよろしいかと思います。
 そして、「なくて死ぬことはないけど生きるには必要な荷物」については別に「避難所生活バッグ」として別でまとめておきましょう。まとめ方や総量は各ご家庭で形が変わってくると思いますが、危険となれば道中で手放したり、そもそも持ち出さなかったりできるような形にしておきましょう。ちなみにわが家では「機内持ち込みサイズ」のキャリーケースにギュウギュウ詰めにしております。

まとめにかえて

 ここまでは通常(?)の大地震に対しての備え方、考え方を語らせていただきました。
ここからは大津波の備え方、考え方が「大地震とどう違うのか」についてフォーカスしながらお伝えしよう…と思っていましたが…うっかり中々の文字量になってしまっております。
ここは誠に遺憾ではありますが「津波用防災バッグ編」は次回におくりたく…

 次回の概要としましては、これまでお話ししてきた
「まずは死なない、そして生き延びる」だけでは足りない!
というお話をしたいとな思います。もしこの記事がいいな!役に立つな!と感じていただけたなら、周りの親しい方やご友人とも内容を共有してもらい、大地震や大津波が起きても助かる人が少しでも増えればなと思います。みんなで備えましょう。

それではまた次回に シロクマ

引用元

※1 [そなえるTV:防災セットの基本・非常持出袋の前提]
https://youtu.be/gzaIi0yAaY4
大災害からゾンビ対策までとても有用な情報や実験をライトなテイストで教えていただけます。内容は有料講義級といっても過言ではありません。防災に関する情報収集の第一歩はこちらからと言って良いでしょう。

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